どうも、ハイネ君です。

認知症の周辺症状「妄想や徘徊など」

コレだ!っていう対応方法や万人に当てはまる正解などなく、

在宅・施設の現場は常に悩み、試行錯誤の毎日です。

そんな中、とあるプログラムの登場により、

”周辺症状が軽減する”ってことが立証されたのです。

どんなプログラムなのか、実際使ってみての効果はどうなのか。

その辺を見ていきたいと思います。

では、ハイネ君、始めます。


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心と行動を「見える化」BPSDケアプログラム


東京都医学総合研究所が妄想や徘徊といった認知症の周辺症状(BPSD)
に焦点を当て開発したプログラムが「BPSDケアプログラム」です。

これにより従来型の介護を続けた場合よりも、
症状を軽減させる効果があることを、日本で初めて科学的に立証しました。

介護チームが簡単に取り組めるのが特徴で、認知症の方ができるだけ長く在宅で暮らせるように支える手法として注目を浴びています。

プログラムは同研究所の研究班が国際的に認知症ケアの評価が高い
スウェーデンの取り組みを参考に開発。

研究所職員の話しでは「普通の介護職員が負担なく取り組める簡便さと
チームで続けるだけでその人に合った介護ができるのが特徴」
とのこと。

具体的なプログラムの中身は、認知症の方の状態に関し、
「他人が自分の物を盗んでいると信じているか」「突然怒りを爆発させるか」
など約90の質問に介護チームで「はい」か「いいえ」で答えて、
タブレット端末などに入力。「不安」「妄想」「興奮」など
12項目について重症度が点数化される。

点数が高い項目からその人の行動の背景や求めている支援を話し合い、実践する。
ケアの優先度を「見える化」したもので、「ゆっくり話す」など、
誰でもできる具体的なケア計画を立て、全員で統一したケアを行うのがポイント。


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BPSDケアプログラム実際の症例


まずは、BPSDケアプログラムのイメージ図を見てみましょう。
キャプチャ
(出典:yomiDR.)

上で説明したとおりですが、周辺症状に対して重症度を点数化。
そして、ケアの計画をチームで作成し、統一したケアを展開するという流れ。

では、実際にデイサービスでBPSDケアプログラムを使用したケースを見ていきましょう。

デイサービスに通う男性(83歳)は突然怒鳴ったり、
物を投げたりする状態が続き、家族の負担を考慮し、
ショートステイを利用したが「暴れるから」と一晩で帰されている。

このままでは自宅で暮らせなくなるとの危機感を覚え、
BPSDケアプログラムを導入。
重症度の評価では「興奮」「イライラ」の項目が特に高かった。

デイの職員らで「突然の物音や話し声に敏感」
「トイレ介助時に座って排尿してもらおうとすると嫌がる」と分析し、
(1)静かな環境を作る。
(2)立って排尿できるよう工夫する。
という介護を全員で徹底。
すると、重症度の点数が1ヶ月で46点から37点に減少した。

デイ職員は「興奮も見られるが、良い表情が出てきた」と評価し、
「今の介護でいいのか分からず悩んできたが、この手法だと客観的に効果が分かる。
職員のやりがいにもつながり、チームの介護力向上を実感できた」と話しています。

わかるなぁ。冒頭にも書きましたが、周辺症状に対する対応は、
日々試行錯誤の繰り返し。全員どうしたらいいか迷走しだすんですよね。

そこに、プログラムから導きだされたケア計画があり、
みんながそこに向かって統一したケアをする。

そしたら、利用者に変化が見え始める。
職員は「よっしゃ!」ってやりがいを感じることができる。

これです。このいい流れをどの介護現場も作っていかないといけないのです。

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研究と検証、その成果。


ここでBPSDケアプログラムを開発した東京都医学総合研究所の研究をご紹介。

訪問介護やデイサービスなど45事業所が参加し、認知症の283人をプログラムを導入するグループと、通常の介護を行うグループに偏りがないように分け、半年後に状態を比較。

その結果、通常グループは変化がなかったが、導入グループでは重症度が7点減少。この点数減少度合いは「毎日出ていた症状が週1回に減少する程度の効果があった」ことを意味するという。

このような成果があってるもんだから、
一部の自治体では来年度から事業化を予定しているそうです。
もっと広まっていく可能性が大ですね。

そして海外の認知症医療やケアのお偉いさん。
英国マンチェスター大の教授が「しっかりした研究で、半年後のBPSDが有意に減少したことも確認されている。科学的根拠のある手法として、国際的にも今後の認知症ケアに大きな示唆を与える貴重な成果だ」と話しているそうです。

元々スウェーデンのものを元に開発しているので、
さらに国際的評価が高まれば、ほんと一気に認知症ケアが変わる可能性を秘めています。


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周辺症状に対する現状と展望(まとめ)


何度か言いましたが、認知症の介護現場はあぁでもない、こおでもないと
試行錯誤を繰り返す毎日で、ほんの一瞬効果のあるケアというよりも対処に近いですが、
永遠とやってみたり、その一瞬の効果が薄くなればまた次に何が良いか分からず、
スタッフみんなで迷走みたいな感じです。

あとは、どこにでもいるのですが、ベテランの介護職員(たいていはおつぼね様)が
「こうしたらいいのよ」みたいな舵を取るもんだから、
みんな一斉にそっちに流れて、いい時もあれば悪い時もあるみたいなことを
やっている施設や事業所も多いのではないでしょうか。

それがどうでしょう。今回のプログラムでケアに対して客観性を持たせることで、
みんなが同じ方向を向き、統一したケアが実現します。

ハイネ君思うに、介護って認知症の有無に関わらず、
『統一したケア』ってものすごく重要なんですよね。

それがベテランの一声ではなくて、プログラムで意思統一図れるってとこも
かなりな利点だなと感じました。

上でもいいましたが、周辺症状を見える化し、
チームで話し合い、ケア計画を作成。その計画に基づき統一したケアを展開。
利用者に良い変化が見え始める。私達のやってきたこと間違いじゃない。
利用者も家族も喜んでいる。それが職員のやりがいに繋がる。

この好循環を手にする施設や事業所は必ず生き残っていくと思っています。

また、このケアで改善が見られると在宅生活が継続でき、
家族の負担も軽減できる点も見逃せません。

現在、認知症の根治は医学的にも難しく、認知症ケアに劇的な変化も望めません。

このようなプログラムを活かしたケア。
そのようなひとつの光を信じて、地道にやっていく。
それしかないかなと思っています。

ご一読ありがとうございました。


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